咬み合わせを守る治療や痛みのないインプラント手術
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一般歯科治療

腫瘍や顎骨骨折の場合は大学病院への紹介を行っています。

抜歯
ほとんどの抜歯を行います。
通常抜歯から水平埋伏智歯(骨の中で横になって埋まっている親知らず)など難しい抜歯までおこないます。

自己歯牙移植術
自分の要らない歯を歯のない部分に移植したり、親知らずや転移歯(歯並びの中で外れて邪魔になった歯)を使う治療になります。
今まで100例以上の移植を行いました。
若い方は有効な場合が多く、抜歯した部分にすぐに行えれば成功率が高く、10年以上を成功とすれば、私の場合は約50パーセントの成功率です。
くっついたと思っても骨と癒着を起こし、徐々に根が解けていってしまう事が多くあります。
歯がなくなって時間がたってから移植する場合、骨を削り取る量がかなり多くなります。
骨とくっつくまで痛みを伴う事も多く管理が大変です。
現在は、インプラントの成功率が高い事を考えると20歳以下の方以外は勧めません。

歯牙再植術
事故等で歯が脱臼または抜け落ちてしまった場合、その歯牙をもとあった場所に戻し骨とつける治療になり、約4週で定着します。
歯根の先にのう胞という腫瘍様のものができ根管治療で治らない場合、歯を抜いてのう胞を外科的に取り除き、歯を元に戻して治し、歯を傷つけずに抜く事ができれば100パーセント近い成功率です。

小帯の切除
小帯の切除を行い、歯並びが悪くなるのを防ぐ、歯槽膿漏の進行を防ぐ、または義歯を入れやすくしたりします。

残根状態の歯牙の保存
歯ぐきより歯の上の部分がほとんど壊れ、患者さん自身「もう持たない」と考えている歯でももたせる事があります。
骨の中に残っている歯根の長さ、その歯の重要度合いによりますが、歯ぐきと骨を整形し歯ぐきよりも健康な歯の部分が上に出るようにし、最終的に土台を立てクラウンを被せます。
矯正により歯を引っ張り上げ、歯ぐきよりも歯を出して治す場合もあります。

①歯肉よりも下まで壊れてしまい、このままでは抜歯となってしまう状態です。
②歯肉をはく離し骨を整形して最終的に歯肉の上に健康な歯が来るようにします。

③縫合した状態です。傷が治れば土台を立ててもう一度かぶせることができるようになります。
④歯肉が治り土台を立てた状態です。

歯周病の治療

歯周病を起こしている原因のほとんどがバクテリア(虫歯を起こすものとは違う)です。
これを内服薬や薬をつける事で克服する事は不可能なのです。
ましてや消毒水を飲んで治すなどとんでもない話です。
口腔常在菌といって誰でもが持っているものなのですが、これが一定量以上存在するとまず歯肉に歯肉炎という炎症を起こします。
さらに進行すると歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ぶバクテリアをため込む場所が出来てしまい、そこから骨に炎症が進み骨を溶かしていきます。
これが歯周病です。
基本的治療法はバクテリアの数を減らしておく事と、歯周ポケットをなくす事です。
適正なブラッシングによる歯垢の除去、歯垢とはバクテリアの塊であり原因を取り去る事で、スケーリング・ブラッシング・外科手術などにより歯周ポケットをなくす事が出来ます。
汚れを取りやすい口の中の環境を整備する事も必要です。
自浄作用を行い易くし、歯間ブラシが入りやすいクラウンの形をつくり、磨きやすい環境を作る事も必要なのです。
力のコントロールも大切な事です。
必要以上の力がかかったり、力の方向が悪かったりすると歯周病をより進めてしまいます。
前歯と奥歯がバランスよく残りお互いを守る関係にならないといけません。

今までの経験からお話します。
口の中の環境をブラッシングしやすい環境に整え、力のコントロールできる状態にして、ブラッシングを指導し全体の治療を終わります。
しかし歯周病は生活習慣病・慢性疾患なのです。
いい状態を維持して初めて治ったと言えるのです。
歯周病は相当進行しないと自覚症状の表れない病気なので、定期的な検査とそれに伴う処置が必然になってきます。
ブラッシングは結構難しいものなのです。
治療時はできるのですが、半年後の定期健診時にはまた元に戻ってしまう方、磨きすぎてしまう方、磨き癖のため一部にプラークが残ってしまう方いろいろです。
定期健診時のブラッシングの再指導を繰り返し、徐々に多くの方が適切なブラッシングを覚え歯周病を防ぐ事ができるようになります。
歯周病には定期健診は欠かせないものなので、定期健診を習慣付ける事により歯周病だけでなく口の中全体も守れるようにしましょう。


歯周病の処置

ブラッシング
歯垢の除去として必要不可欠です。

スケーリング
歯石を取り歯垢のたまり場所を取り除きます。
歯周ポケットの中の歯石も同様に取り除きます。

歯周外科処置
歯肉を歯と骨からはがして、取りきれない歯石を取り除き根面をきれいにします。
歯周ポケットをなくします。
骨の形を整え自浄作用を促し、ブラッシングしやすい形態にします。
歯肉を移植して磨きやすい状態を作る事もあります。

再生治療(なくなってしまった骨を再生させる治療です)
エムドゲイン(骨再生タンパク)、骨移植(人工骨、自分の骨、他人の骨)GTRメンブレインを使い、歯周外科処置と併用して行います。

虫歯治療

充填処置(詰める治療)1回の治療で終わる方法

CR充填
歯と同じ色の合成樹脂で詰める方法です。
見える場所がそれほど大きくなければ詰めるだけで治ります。
奥歯でも咬む部分だけなら大丈夫ですが、隣の歯との接点を含む場合欠けてしまう事もあります。

インレー充填
型を採り金属で詰め物を作りセメントでつけます。
健康保険で作る場合パラジュウム合金を使います。
健康保険ではできないインレーもあります。
審美的な歯と同じ色のものもあります。
ポーセレンインレー(ポーセレンで作るインレー)やCRインレー(硬い合成樹脂で作るインレー)です。
精密に作る事ができる貴金属のインレーもあります。

被せる治療(クラウン)
虫歯が広範囲にわたる場合や神経のない歯の場合クラウンをかぶせる事により形と機能を回復します。
健康保険が利くものはパラジュウム合金です。
前歯6本の場合は見た目を歯に近い形で治す事ができます。
パラジュウム合金に白い合成樹脂をつけて作ります。
保険ではできませんが、より精密に作る事のできる貴金属のクラウンや歯と同じようにできるポーセレンのクラウン(メタルボンドクラウン)があります。

根管治療

歯の神経を取り歯根の中をきれいにして 歯根の先まで薬を詰める事です。
歯の治療の基本的なもののひとつですが3Mix-MP法を使うことにより随分治るものが多くなっています。
歯根の形が複雑なものでも十分に持たせられるようになりました。
歯根の先に膿をもつ歯を治療します。
歯根の中を消毒殺菌し、歯根の先まで薬をつめて骨の炎症を直します。
これにも3Mix-MP法が非常に有効に働きます。
今までの治療では治らなかったものまで治るようになってきています。

小児歯科

基本的には永久歯の生えてくるまで乳歯を残しスムーズな交換をさせる事です。
ほとんどが虫歯の治療になります。
前歯の軽度の虫歯の場合フッ化ジアミン銀(サホライド)を塗布し進行を抑制します。
銀により虫歯部分は黒くなります。
奥歯の場合には、虫歯部分を除去し充填処置(つめる)を行います。
神経まで虫歯の進行がある場合や神経が死んでしまって膿を持っている場合には、3Mix-MP法を使いもたせるようにします。
抜歯をしなければいけない場合もあります。
抜かないと次の永久歯に悪影響を与える場合です。
抜いてすぐに永久歯が生えると問題はないのですが、生えてくるまでに時間もかかる場合には次の永久歯の生えてくる場所を確保するための装置を作らなければならないときもあります。
予防処置としては歯を溶かすものをとらない事が一番ですがなかなか難しい事です。
それとブラッシングの習慣づけと汚れが取れたかどうかの確認です。
フッ化物による歯質の強化です。
歯科医院で行うフッ素塗布はほとんど効果はありません。
毎日の家庭でのフッ素塗布が有効です。
フッ素の含まれる歯磨き剤やフッ素含有のうがい薬を使いを使う事が最も効果的です。

歯並びの問題もあります。
顎の骨の成長発育がどの様になっていくか終了していない状態では心配しなくて結構です。
下の歯がまえに出ている事を心配される方が多いようですが、そのままになる方はほとんどありません。
顎の骨の形は遺伝に支配されることがほとんどですので、両親のどちらかに問題がある場合には最終的には不正咬合となる事が多いのです。

一般歯科治療のQ&A
  • Q.血をサラサラにして固まらないようにする薬を飲んでいますが、抜歯の時はやめなければならないのですか?
  • A.小児用バッファリン、パナルジン等の抗血小板製剤の服用はやめる必要はありません。
    止血しにくくなりますが十分に止められます。
    やめた場合のほうが内科的に問題を起こす例が多いようです。
    ワーファリン等の抗凝固剤はPT-INRという値が3.0以下であれば外科処置は大丈夫です。
    外科処置をする朝のPT-INR値が必要です。
    循環器の先生のお話では、服用していないと脳梗塞・心筋梗塞を起こす危険が高くなるので飲みながら処置をして下さいとの事でした。
  • Q.外科処置の後、抗生剤を飲んで発疹が出た事があります。
    抗生剤は飲まなければいけないのですか?
  • A.抗生剤を出さない場合もあります。
    ただ自分が飲んではいけない薬を知っておく事も必要です。
    一度内科で調べる事をお勧めします。
    大丈夫な薬が分かればそれを処方致します。
  • Q.抜歯の後うがいをしたり、つばを吐いたりするなといわれます。
    どうしてですか?
  • A.抜歯をした後の穴は血の塊(血餅)で満たされ、かさぶたの役目をして傷を保護し内部の骨の再生を促します。
    血餅が取れてしまうと骨がむき出しになり、骨面に細菌感染を起こし治癒を遅らせてしまいます。
    また痛みも発生してしまいます。
    最低丸1日くらいは傷の保護に努めて下さい。
  • Q.高血圧・糖尿病・腎臓病などの慢性病のある場合、抜歯などの外科処置は出来るのですか?
  • A.高血圧・糖尿病・腎臓病などのある場合、その状態により判断致します。
    高血圧の場合は降圧剤を服用し安定した状態にあるのか?
    糖尿病の場合は、空腹時血糖値、ヘモクロビンA1cの値がどれくらいか?
    腎臓病の場合軽度なのか?人工透析に近い状態なのか?
    いずれの場合も飲んでいる薬を教えて頂き判断致します。
    判断の付きかねる時は、かかりつけのお医者さんにお聞きする場合もあります。
    他の持病のある方もご相談下さい。
  • Q.妊娠中の治療は大丈夫ですか?麻酔ができますか?
  • A.緊急時の治療は致しますが、流産早産の危険回避の為、安定期の4~6ヶ月時の治療が望ましいと考えます。
    麻酔自体は胎児に影響を与えません。
  • Q.前歯を抜歯してしまうと仕事の関係で大変困ります。何とかなりませんか?
  • A.そのような方には抜歯と同時に仮の歯を作る事もできますので、事前にご相談下さい。
①抜歯前の状態です。
②抜歯直後の状態です。

③用意しておいた仮歯を装着しました。
④このように特殊な接着剤で人工の歯をくっつけて、歯のある状態を作ります。